楽天カードを用いた楽天証券での積立で1%の楽天ポイントを得るための投資信託の選び方 第二報~統計データ編~

前回、楽天証券で1%の楽天ポイントを得られるファンドの選び方を調べた。今回はそのファンドの選び方が正しいのか、実際のデータを用いて検証する。前回、信託報酬とリスクをもとに選んだファンドのうち、ユニークな8商品について、基準価額の推移からどれが良さそうかを比較した。

検証方法

楽天証券で1%のポイントがもらえるため、5万円積み立てた場合500ポイントをもらえる。これに対し、基準価額の変化率(1日あたり)を調べることでリスクを計算した。たとえば、5万円で商品を買って500ポイントもらっても、売却時に49400円になっていたらトータルでは500-600=-100円であり損失が出ている。この-100円部分の統計がどうなるかを調べた。

データは約3年分(600点)を用いる。

検証結果

前回リストした投資信託に加えて、安定性に定評のあるemaxis slim国内債券を加えた。

FundMeanStdMinMax5%95%
ニッセイ 安定収益追求ファンド503.951.2286.6778.4420.3580.7
eMAXIS Slim国内債券インデックス503.159.0253.5888.9416.4592.7
堅実バランスファンド-ハジメの一歩-504.661.6324.9943.5416.2602.5
スマート・プロテクター90オープン504.670.1242.51008.7403.5628.6
ネクストコア505.276.4203.1956.2402.2631.7
ハッピーエイジング60500.181.7120.31020.5386.1624.8
インベスコ 世界債券戦略ファンド<為替ヘッジあり>(毎月決算型)511.8106.9-5.11372.2394.7680.4
PIMCO世界不動産関連債券(H有)(毎月)507.2111.7-54.32180.0414.1625.7
ニッセイ/TCW債券戦略ファンド(資産成長型・為替ヘッジあり)504.8117.5-165.32307.5394.2626.3
ファンド比較

これを見ると、もっともリスクが低いという意味で成績がよいのはニッセイ安定収益追求ファンド。比較対象であるemaxis slim国内債券インデックスより成績がよい。5パーセンタイルが420円、95パーセンタイルが580円ということでほぼ+/-80円くらいの変動幅の中に入ってくる。

一方、一番成績が悪いのはニッセイ/TCW債券戦略ファンド。これはマイナスになることもあるし、変動幅が大きい。証券会社に記載されている年率(リスク)が同じであっても実際のデータを見ると日々の変動幅は結構違うようだ。

結論

ニッセイ 安定収益追求ファンドを買えばよい。もしこれがダメなら、堅実バランスファンドか、スマートプロテクター90オープンあたりがよさそう。